ミツバチって、なんか可愛いですよね。
守るっこくて、黄色くて、お花の友達みたいな。
実際、受粉を助ける益虫として有名で、庭や畑にウェルカム!って人は多いと思います。
私もできれば農薬を使わず、ミツバチにフレンドリーな環境で植物を育てたい…
そう思って、ミツバチに影響のある農薬について頑張って調べたのでまとめてみたいと思います。
こんな人は読んでみてね
- ミツバチが好き!
- 近年減少しているミツバチを守りたい
- ミツバチが遊びに来るような庭・畑を作りたい
- ミツバチに影響のある農薬が知りたい
ミツバチについて
ミツバチは、多くの野菜や果物の受粉に重要な役割を果たしています。
彼らが花から花へと移動し花粉を運ぶことで、植物が受粉し、果実が生産されます。
この受粉活動は、農業や自然生態系において不可欠な役割を果たしています。
ミツバチは、花から蜜を集めそれを巣の中で加工してハチミツを作ります。
ハチミツは栄養価が高く古くから人間に利用されてきました。
いわゆる益虫ですね
ニホンミツバチ:日本に自生するミツバチ
セイヨウミツバチ:農家の受粉作業によく利用されるミツバチ
日本ではこの二種がメジャーです。
生息地
ミツバチは、森林、農地、都市部など、さまざまな環境に生息しています。
日本のほとんどの場所で一般的にみられ、花壇やベランダにもフラッと訪れる時があります。
彼らが受粉を行うことで植物の多様性や生態系のバランスを維持し、生態系の健全性に貢献しています。
ミツバチは、私たちの食料供給や生態系のバランスに不可欠な存在であり、その保護と健康は重要です。
近年ミツバチは減少している
近年、ミツバチの減少が世界的に深刻な問題となっています。
ミツバチは生態系における重要な存在であり、その保護と復元が喫緊の課題となっているのです。
その主な原因は以下になります。
農薬の使用
病気や寄生虫
生息地の減少
気候変動
養蜂環境によるストレス(ビニールハウスなど)
気候変動とか商業用の養蜂とかは私たちにはどうしようもできないですが…
- ミツバチに影響のある農薬を使用しない
- 色々な花を植える
ということならできますね!
少しでもミツバチさんを応援したいね!
ミツバチに影響を与える代表的な農薬の系統
ネオニコチノイド系
タバコに含まれるニコチンに類似した農薬。ニコチンよりも人間への毒性は低い。
昆虫の神経伝達を阻害し麻痺させる効果を持ちます。
近年特に問題視されている農薬として有名で、アメリカやEUでも使用が制限されています。
ピレスロイド系
除虫菊に含まれるピレトリンに類似した成分で構成される農薬。
ピレトリンよりも分解されにくく効果が長いです。
昆虫に少量で作用し、神経を過剰に興奮させる性質を持ちます。
カーバネート系
コリンエステラーゼを阻害し昆虫の神経を過剰に興奮させる神経毒。
少量でも即効性があるが、持続性は比較的短い。
有機リン系
化学式にP(リン)を含む農薬。
近年は世界的に有機リン系の農薬を削減していく流れがあり、登録数が減ってきている。
比較的昔からある農薬に使用されています。
IGR
昆虫成長阻害剤。
キチン合成阻害剤と昆虫ホルモン剤の2種類があり、いずれも昆虫の脱皮を妨げる効果があります。
他にも色々な系統がありますが、主に以上が園芸用農薬に使用されているメジャーな薬剤の系統になります。
ネオニコチノイド系は、日本では稲作においてカメムシ防除の農薬を散布する時期に被害が報告されているようです。
農薬のミツバチに対する影響については農林水産省から公式の見解が出てますので、気になる方はこちらをご覧ください。
参考:農林水産省 農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取組
詳しくわかっていないことも多い
ミツバチの減少には農薬以外の要因も絡んでいるため、一概にこれらの農薬が世界のミツバチを追い込んでいるとは言えません。
ただ、ミツバチに付着したりミツバチが経口摂取した場合に影響があるということです。
また、公開されている情報は農家さんの受粉で主に利用されるセイヨウミツバチでの実験報告が多く、ニホンミツバチに対する影響ははっきりしない部分が多いです。
しかし、ニホンミツバチはセイヨウミツバチよりもさらに感受性が高い(つまりより少ない農薬で死ぬ)という可能性も報告されています。
参考:ニホンミツバチの各種殺虫剤への感受性が明らかに ―毒性試験方法を確立― 国立研究開発法人 森林研究・整備機構
ミツバチに影響があると思われる商品
ややこしい話をしてしまいましたが、とにかく農薬には系統があって、系統によっては昆虫に大きな害を与えるということですね。
でも、系統で言われても、その系統が農薬のパッケージにでかでかと書いてあるわけじゃないじゃないですか。
自分が実際に農薬を購入するときに確認しやすくするために、農薬の商品名が知りたいんですよね。
でも調べてみても、難しい記事や化学式ばかり…
ということで、これらの薬剤が使われている家庭園芸用の農薬を調べ、自分用にエクセルでまとめました。
調べてもわからなかった部分は空白になっていますが、参考になると嬉しいです。
※無断転載NGです。個人の範囲内での利用をお願いします。
この表では、家庭用・園芸用のものをメインにピックアップしています。
この他にも無数の農薬が存在します。
正直、調べ出すとキリがなくてめまいがしてきました。
気になるものがあれば、各自成分を検索して調べることをお勧めします。
まとめ
今回紹介した農薬を使用したからといってミツバチが必ずしも死んでしまうとは言えないかもしれません。
ただ、農薬を使う人はもちろん、無農薬派の人でも、「なぜ農薬を使うのか」「なぜ農薬を使わないのか」という根拠を持つべきだと思うのです。
きちんと知識を持った上で適切に農薬を使用したいですね。
この記事がミツバチを応援したいという方のお役に立てば幸いです。
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