こんにちは。極狭ベランダでバラ栽培をしているえりかです。
今回は冬のバラ作業の第二回です。
前回、残っていた葉っぱを全てむしり取って休眠させたところまで行いました。
その時の記事はこちら↓
あれから10日たち、バラさんたちは休眠したようです。
このように来春に備えて芽が形成されてきています。
来春の花が楽しみだなあ〜
バラの大まかな冬作業
冬にやるべき作業をざっくり書き出すと
- 葉っぱを落として休眠させる
- 剪定する
- 植え替え・土替え
- 誘引
この4つになります。
このうち、「剪定する」と「植え替え・土替え」は逆の順番でも大丈夫です。
今回は剪定に悩んだ結果、先に土替えから行うことにしました。
「誘引」は枝を支柱などに固定するので最後がいいですね。
「植え替え」ではなく「土替え」をする理由
1番の理由は、私がズボラだからですw
本によっては毎年植え替えをするようにと書いてあるものもありますが、私の経験上、2年くらい植え替えしていなくても普通に咲きます。
我が家のバラたちは昨年の冬に全て植え替えをしているので今年は植え替えはしない方針です。
昨年の植え替えの記事はこちら
植え替えをしない代わりに何をするかというと、
鉢の土を部分的に入れ替えます。
一部でも土を入れかけることで、以下のメリットがあります。
土を入れ替えるメリット
- 土の中の微量元素を補充
- 土の目詰まりを解消
- 発根を促進
- 害虫のチェック
土の中の微量元素を補充
1年間使用した土は痩せてきています。
栄養分は追肥をすれば補えると思われがちですが、一般的な肥料に含まれる成分「チッソ、リン、カリ」の他にも植物にはさばざまな微量元素が必要です。
例えば鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛などです。
これらは肥料でバランスよく補充することが難しく、土を入れ替えるのが手っ取り早い方法になります。
土の目詰まりを解消
土は、水やりを繰り返しているうちにだんだん粒が崩れて硬くなっていきます。
そうなると水はけが悪くなり、根腐れの原因となりやすくなります。
新しい土を入れることで土の水はけを改善し生育アップにつながるのです。
発根を促進
土を掘り返すことで根っこが断ち切られてしまいますが、多少の根っこが切れることはバラにとって良い刺激になります。
その刺激により新しい根が生えてくることを促進できるのです。
注意
根を刺激してもいいのは冬に休眠しているバラだけです。
基本的に休眠していないバラの根をいじってはいけません。
活動中のバラの根をいじると成長が阻害され、花が萎れたりすることもあります。
害虫のチェック
あまり考えたくはないですが、土の中には虫が潜んでいる可能性があります。
特にバラの天敵なのがコガネムシの幼虫です。
コガネムシの幼虫
成虫がバラの根本の土に卵を産みつけ、土の中で孵化する。
幼虫は成長するにつれてたくさんの根を食い荒らします。
株がぐらぐらする場合は要注意。気づくと根がほとんどないという事態になることも。
コガネムシの幼虫は、冬に休眠している間は鉢の底の方にいることが多いようです。
コガネムシの幼虫に関して言えば、土を一部だけ変えるよりも、全て引き抜いて植え替えしてしまった方が確実ですね。
土替えしかしない予定であっても、怪しいと感じたら必ず植え替えに移行して根の状態をチェックしましょう。
下準備
それでは土の入れ替えを行います。
用意するもの
- 用土
- 移植ゴテ
- 活力剤
- 水
- じょうろ
用土は、私はバラの家のバラ用培養土を使っています。
バラ専用の培養土はけっこうお値段がするものが多いですが、バラの家さんの培養土はそこまで高くないのがうれしいところ。
他の培養土を使ったことがないので比較はできないのですが、毎年ちゃんとバラたちは咲いてくれているので無難な良い培養土なんだと思っています。
アップで見るとこんな感じで赤玉土や堆肥っぽいものがブレンドされています。
最近の土は赤玉土を使用していない軽い土も多いですが、赤玉土は水はけを良くして植物の成長を促進してくれる優秀な資材。
活力剤は絶対必要なものではありませんが、切れた根のケアができるのであると良いです。
私はコスパがいいリキダスと、バラ愛好家の間で評判の良い菌の黒汁を使っています。
移植ゴテ、じょうろはホームセンターで売っていた安いもの。
バラの家培養土以外はホームセンターで簡単に手に入ります。
新しい土を少し湿らせておく
購入して間もない培養土ならもともと適度に湿っていると思いますが、
この培養土は購入したのが約2年前。
ずっとベランダに置いていたのでカラカラに乾いています。
完全に乾き切った状態のまま使うとうまく水を吸わないので、植え替える前に少し水を足して混ぜ、湿らせておきます。
表面のゴミを取り除く
鉢の土の表面にあるゴミを取り除きます。
- 以前追肥した肥料の残りかす
- 落ちた枯れ葉
- 雑草
これらは用済みなので捨てます。
古い土を取り除き、新しい土を入れる
古い土を移植ゴテで掘り返して、新しい土を入れていきます。
うちのバラ3姉妹、一気にやっていきますよ!
1鉢め レッドレオナルドダヴィンチ
棘が手に当たって怪我をするので良い子の皆さんは手袋をしてやりましょう(笑)
だいたい、鉢の1/3〜1/4くらい掘れたらいいかなーと思います。
このくらいほったら、新しい土を入れます。
新しい土を入れました。
2鉢め セプタードアイル
むむっ、この子は土が硬くてなかなか掘るのが大変です。
思ったよりも根が張っていたようです。
去年の秋、花を数輪咲かせたレッドレオナルドダヴィンチに比べて一個も花が咲かなかったセプタードアイル。
調子が悪いのかと思っていましたが、意外とそうでもなかったのかな?
私の管理が悪いのだと思っていましたが、ただ四季咲き性が薄いだけなのかも。
来年はもっと頑張って、秋バラをちょっとでもいいから見せてほしいな〜
3鉢め グリーンアイス
こちらはミニバラなので簡単です。
上の方と鉢円周にそって古い土を取り除きます。
白い根が張ってますね。
肥料について
私は、冬に肥料はあげないようにしています。
理由は冬の休眠中に肥料をあげても鉢栽培だと肥料が水やりで流れていくだけで、無駄になってしまう…と感じるから。
春に芽が動き始めてから与えても十分間に合います。
(ただ、これも人それぞれで、元肥が必要だと言われている人もいます)
掘った古土です。これは勿体無いのでとっておきます。
他の草花などにまだまだ使えるので、再利用します。
目立つ根っこだけ、ざっと取り除いておきます。
水やり
最後に水やりをして終了です。
植えただけでは根が土と馴染んでおらずうまく水を吸い上げないので、植え替え後は必ず底から水が出るまでたっぷりと水やりをしましょう。
この時に活力剤を希釈して与えると、切れた根っこを保護して元気にしてくれます。
私が使ったのはリキダスと菌の黒汁でしたが、HB101やメネデールなどもいいと思います。
まとめ
第二回バラの冬作業/土の入れ替えを行いました。
土を入れ替えるか植え替えをするか個人の判断になりますが、
土をリフレッシュさせることはバラの成長促進のために重要です。
バラの植え替えをするのが大変、時間がないという方はぜひ土の一部分でも入れ替えてみてください。
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