こんにちは。バラの大苗が出回る季節になりましたね。
秋から冬になると、バラの大苗(枝のみになって休眠中のバラ苗)が店頭に出回ります。
春に咲き誇るバラを夢見て、今のうちから苗を買うぞ!
でもちょっと待ってください!
そのバラ、衝動買いしてしまうと危険です。
初心者こそ、きちんと情報収集をしてどんな性質の品種なのかを確認してからお迎えすることが大事です。
バラはたくさんの種類があり、それぞれが異なる性質をしています。
初心者向け〜手のかかるものまで本当にたくさんの種類があるのです。
何も調べずにフィーリングで買ってしまうと、後悔してしまう可能性があります!
でも、バラって調べるといろいろな情報がありすぎて、どうやって選んだらいいかわからないよ!
そういう方、多いと思います。
私も最初は「一つくらいバラが欲しい」という気持ちで始めたバラ栽培ですが、バラのネット情報が膨大すぎてとても戸惑いました。
同じような方が少しでも参考になるといいなと思い、こちらの記事にまとめることにしました。
それでは、バラを選ぶ際に考えるべきことを、優先順位をつけて順番に解説していこうと思います!
この記事がおすすめな人
・バラを育てたいけど、種類が多すぎて選べない
・気になるバラはあるけど、本当にこのバラを選んで大丈夫なのか自信がない
・初心者がバラを選ぶ際の考え方を知りたい
こんな方はぜひ読んでいってくださいね。
優先度1:花の見た目が好みか
まず一番重要なのは、自分の求める見た目の花が咲くかどうかです。
当たり前じゃんっていう話ではあるんですが、バラを育てる目的はほとんどの場合花の鑑賞ですよね。
気に入らない色、形のバラを育てても意味がありません!
バラは何年も生き続ける”樹木”です。
毎年世話をして季節を共にし成長を喜ぶ、長い付き合いになります。
それなら、一番欲しいと思ったものを大切に育てた方がいいですよね。
具体的にいうと、
何色がいいか
赤、黄、ピンク、オレンジ、青、複色など(複色とは2種類の色がマーブル模様のように入り混じったものを言います)
どんな形がいいか
花びらがツンツンした剣弁咲き、コロンとしたカップ咲き、クシュッとしたロゼット咲きなど
これらを自分の胸に問いかけてみましょう。
私の場合は初めてバラを育てようと思った時、
「色は白かピンクで、花びらがむぎゅっと詰まったアンティークな雰囲気のバラがいい!」とイメージを浮かべてネット検索を始めました。
参考例①:剣弁咲きのバラ
花びらがくるまって先が尖ったような形に咲くものを剣弁咲きと言います。
一昔前に流行ったスタイルで、「これぞバラ!」というイメージが定着しました。
参考例②:カップ咲きのバラ
ティーカップのような丸っこい形が特徴的なバラです。
ころんとしたかわいらしさが人気の理由。
参考例③:一重咲きのバラ
一見バラっぽくないですが意外と人気があります。
一輪一輪は地味な感じでも、桜のようにブワーっと咲くので春の時期は圧巻になります。
優先度2:香りをとるか、花持ちをとるか
バラは、香りがいいというイメージがあるかと思いますが、これも品種によって異なります。
一般的に香りが良いものは花持ちが悪く、香りがないものは花持ちがいいです。
花持ちとは、花が開いてから散るまでの期間のことを言います。
香りが良いものは3〜5日、香りが無いものは1週間前後であることが多いです。
ただし環境によって変化するため上記は目安です。暑い時期はもっと早く散ります。
いいとこどりのバランスのいいバラはないの?
あるにはありますよ。
具体的に花持ちを知りたい場合は、図鑑などには書かれていないことも多いので、バラを育てている人の個人ブログを読まれるといいと思います。
たくさんの方がいろいろなバラの感想を書かれており、実際の意見はとても参考になるでしょう。
参考例④:香りの良いバラ
香りの良いバラはあまり花屋さんでも出回りません。
バラの香りを堪能できるのは育てている人の特権です。
香りの種類はいろいろありますが、基本的にどれもいい香りがします。
参考例⑤:花もちがいいバラ
香りはないけど花もちがすごくいいバラです。
寒い時期なら余裕で1週間以上持つので切花に最適です。
優先度3 開花期は四季咲きか、それ以外か
バラは開花するタイミングがそれぞれで、大きく分けると四季咲き、2期咲き/返り咲き、一期咲きとなります。
でも、「一目惚れしたのでこれがいい!」と思えるバラがあるのならそれにするのが良いと思います。
気に入った子が一番愛情注いで育てられるもんね!
参考例⑥:四季咲きのバラ
四季咲きのバラは一年を通じて何度もつぼみを上げて花を咲かせます。(休眠期の真夏と真冬は除く)
ただし、ずっと咲かせていると株がバテて花が小さくなることがあります。
参考例⑦:2期咲き/返り咲きのバラ
四季咲きほどではないですが、一年のうちに何度か咲くバラです。
春は一斉に開花しますが、その後は思い出したようにポツポツと咲くイメージです。
咲く確率は品種によってまちまち。
若いうちは返り咲きしにくいですが、株が大きくなると咲きやすくなります。
参考例⑧:一季咲きのバラ
桜などと同じで春に一回のみ咲くバラです。
その代わり咲き揃った姿は圧巻で、人々に感動を与えます。
大型のつるバラ、オールドローズなどの多くはこちらに当てはまります。
優先度4:樹形が想定した育て方にあうかどうか
優先度1、優先度2、優先度3で自分の中での欲しいバラのイメージが固まってきたら、ここからは「私でも育てられそうか?」という観点に移っていきます。
樹形には、ざっくり分けると以下の3種類があります。
- 木立性
- 半木立性(シュラブ)
- ツル性
参考例⑨:木立性のバラ
支柱で支えなくても自立するタイプのバラです。
誘引(枝を紐などで固定して整えること)をしなくていいので初心者にお勧め。
参考例⑩:半木立性のバラ
半つる性、シュラブローズとも言われます。
木立性とつる性の中間のタイプで、木立性っぽく仕立てることも、つる性のように誘引することもできます。
小さめのアーチやトレリスに絡ませると素敵。
参考例11:つる性のバラ
バラに憧れる者は最終的につるバラに行き着く。
壁面やパーゴラ、屋根やアーチなど、大きな建造物に誘因すると最高に素晴らしい景色が楽しめます。
ただし、数十メートルまで伸びるのでベランダ栽培や狭い場所での栽培は難しめ。
小規模で気軽に始めたい方は木立性がいいでしょう。
ツル性でも「これがいい!」と思えるバラなら全然OK。誘因の経験はガーデニング スキルのアップにつながります。
誘因に失敗したからといって枯れるわけではありません。
大型になると大変ですが、ぜひチャレンジしてみてください!
このように、ご自分の植えたいスペースにマッチする品種かどうか、よく確認しましょう。
思ったより大きくなって管理しきれない…なんてことにならないようにしなくちゃね。
優先度5 病気に強いかどうか
最後の項目ですが、こちらも重要項目です。
バラの代表的な病気といえば、うどん粉病と黒点病です。
うどん粉病
うどん粉病
・発症すると白いうどん粉のような見た目の、カビの仲間。
・主に葉っぱにまだら状に発生する。また、蕾や花首(花びらの根元部分)にも発生する。
・軽症であれば成長にさほど影響しないが、ひどくなってくると発生した葉はちぢれたり枯れたりする。
・蕾に発生すると花が上手く咲けずに枯れたり、変形したりする。
黒点病(黒星病)
黒点病(黒星病)
・雨水や地面からの跳ね返りの水に含まれるカビの仲間。
・発症すると葉に黒い斑点が現れる。
・進行すると葉は黄色く変色して落葉する。
・花への影響はうどん粉病ほど大きくはない。
これらの病気に対処する方法は、薬剤での消毒になります。
また、発生しやすい環境を作らないことも大事です。
株が密集しすぎていたり、風通しが悪かったり、雨に当たる場所かどうかで発生頻度は大きくかわってきます。
対策することも大事ですが、なんといっても一番重要なのはずばり、品種です。
初心者なら病気に強い品種を選ぶのが、成功への一番の近道です。
バラは病気に弱いイメージがありますが、それは一昔前の話。
最近は病気につよい品種が積極的に開発されています。
初心者は、耐病性が「強い」〜「とても強い」と表記されている品種を選びましょう。
最低でも「普通」くらいはあったほうがいいです。
参考例12:うどん粉病にも黒点病にも強いバラ
うどん粉病と黒点病のどちらにも強く育てやすい品種は探せばけっこうあります。
このような品種を選べば初心者でも簡単にバラを育てることができます。
まとめ
いかがでしたか?
上記の順番で考えていけば、かなり選択肢がしぼられたのではないでしょうか。
紹介した品種以外にも初心者向けのバラはたくさんあります。
バラは種類が多いので、調べていけば大抵の場合あなたにあった品種が見つかるはずです!
それでも決められない!
一長一短あって決心がつかないよ〜
という方、気持ちわかります笑
私もかなり狭いベランダでガーデニング をしているので、バラは最大でも2-3鉢しか置けません。
少数精鋭で最高のバラを見つけたい!と思うほど、ネットサーフィンをぐるぐるぐるぐる…
でも、そんな時間も楽しいですよね。
お迎えする前の検討段階から、あなたのバラ色ライフは始まっています!
みなさんもぜひ、この記事を参考にお気に入りの薔薇を見つけてくださいね。
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