皆さん、ガーデニングやっていますか?
新型コロナウイルスが出現して以降、ステイホームの流れに伴ってガーデニングブームがきています。
ベランダで草花を育て始めた人、室内で観葉植物を育て始めた人、庭いじりを始めた人、さまざまいると思います。
植物の成長に喜びを見出せるということはとても素晴らしいことです。
そんな植物の魅力に気がついたあなたにおすすめしたいのが、バラ栽培です。
バラって育てるの難しいんでしょ?
初心者だと失敗するのでは…
農薬とか高い肥料とか使わないといけないんでしょ?
そんなイメージがある方、多いと思います。
確かに、バラは魅力的である分こだわりを持った栽培者が多いです。ネットにはそういった方々のこだわりの肥料やら、農薬やら、土やらの情報が溢れています。
そういった記事を見ているうちに、
「やっぱり私には無理だわ。」
って思ってしまう人、いるんじゃないでしょうか。
バラ栽培は難しくありません!
難しく考えすぎていては、せっかくの素晴らしい花を体験する機会を逃してしまいます!
この記事では、そんなバラに興味はあるけれど今一歩踏み出せないあなたのために
バラ栽培でハードルとなりやすいポイントを下記にまとめ、解説していきます。
この記事がバラを育ててみたい初心者の方の背中を押せたらいいなと思います!
この記事がおすすめな人
・バラ栽培は敷居が高いと感じている人
・バラを育てることに憧れている人
・はじめてバラを育てることを検討している人
ハードルその1:バラは病気になりやすい
バラは病気になりやすい植物なんだよね?
はい、確かに病気は出ます。
バラの病気で定番なのは、うどん粉病と黒点病です。黒点病は黒星病と呼ばれることもありますね。
しかし、病気が出るのはバラに限ったことではありません。
道端に植えてある草花でもうどん粉病は出ますし、街路樹の桜なんかはよく黒点病にかかっているのを見かけますね。
バラも同じで、病気になっても簡単に枯れることはありません。
病気は爆発的に大発生することが問題なのです。
そして、病気になりやすいかどうかを大きく左右するのが、品種です。
バラの情報を検索すると必ずといって良いほど、病気にどれくらい強いかという表記があります。
完璧に防ぐ必要もありません。
バラを育てる目的は花を楽しむことですから、葉っぱが多少うどん粉病や黒点病に犯されても全く問題ありません。
そして嬉しいことに、最近は病気に強いバラの品種が積極的に開発されています。
これは最近の健康ブームや無農薬有機栽培、SDGsのブームが関係しています。
コロナ禍ということもあり、健康や免疫力を高めるためにできるだけナチュラルに植物を育てるというのは自然な流れです。
日本だけでなく世界的にそのような風潮になっています↓
欧州委員会は6月22日、2030年までにEU域内全体での化学農薬の使用量を50%削減するとした規則案を発表した。
(中略)
規則案では公園、運動場といった公共スペースや環境保護が必要とされている区域、その周囲3メートル以内で、化学農薬の使用を全面的に禁止とした。また、化学農薬使用とそれに伴うリスクの削減の手段としては、(1)より危険性が高い化学農薬の販売禁止、(2)総合的病害虫・雑草管理(IPM、注)に従って生物的防除(害虫の天敵を活用)といった、化学農薬に代わる技術の開発・普及、(3)有機農業の推進、(4)精密農業や新技術の活用を挙げた。
引用:日本貿易振興機構(ジェトロ)ホームページ
園芸バラのルーツであり多くのバラブランドを保有するヨーロッパでは、すでに農薬の規制が厳しくなってきているようです。
ヨーロッパのガーデナーたちが無農薬でもバラ栽培を楽しめるように、各バラブランド会社はこぞって病気に強いバラの品種を開発しています。
つまり、最近のバラ品種は無農薬・減農薬で育てることが前提になっているわけです。
実際、2000年以降に開発された品種で病気に「弱い」と言われる品種はほとんどないです。
これは初心者にはありがたいですよね。
耐病性が「強い」〜「とても強い」となっていれば、ほぼほぼそのバラは病気に関しては無農薬で育てることができます。
初心者がバラを選ぶ場合はまずその品種の情報を確認するべし!
それでも病気が出てしまった場合は、対策も様々にありますが、手軽にやるなら除菌スプレーがお勧め。
↓は私も使っているものですが、病気・虫全般に使えるのでひとつ持っておくとかなり安心できます。
ハードルその2:バラは虫がつく
バラには虫がつくんだよね?
はい。バラは美味しいらしく、いろいろな種類の虫がつきます。
ガーデニングをしたことがある方なら想像できるかもしれませんが、虫は大量についた時が厄介ですよね。
少しであれば物理的に除去するだけで問題ないですが、大発生してしまうと大変です。度が過ぎると枯れることがあります。
また、カミキリムシの幼虫や鉢に混入したコガネムシの幼虫なんかは一回の被害で枯らされてしまう可能性があります。
虫の被害は、地域や育てている環境で大きな差があるように私は感じています。
私は過去何回か引っ越しをしており、全て同じ県内だったのですが、それでも寄ってくる虫の種類が全く違うことに驚きました。
よくつく虫と全く見かけない虫は環境によって異なるようです。
私はずっと賃貸暮らしなのでベランダで育てていますが、住宅地のアパートのベランダでは、致命的と言われるカミキリムシの幼虫には出会ったことがありません。
ご自身の育てている環境でよく出現する虫を認識することができれば、対策がしやすくなります。
また、毎日バラを観察していると、早期発見ができます。早期発見ができればその分対処も少しで済みます。
虫についての考え方は人それぞれ異なると思います。
本当に絶対無理!な人は…
殺虫剤を使用した方がいいでしょう。肥料のように地面に撒くタイプか、スプレーボトルですぐに噴霧できるタイプのものがおすすめです。
あまり薬は使いたくないし、ある程度咲いてくれたらOK♪な人は…
基本は見かけたら割り箸などでつまんで取り除く。ときどき予防としてやさしめの薬剤を使用する程度。
↑個人的にはこれがおすすめ
また、世の中には「ちょっとくらいなら虫さんにお裾分けしてもいい♪」という寛大な心のガーデナーさんもいたりします。
農薬を大量に散布する人というのはたくさんのバラを管理している場合がほとんど。
バラの数が多すぎて手でとっているとキリがないからです。
初心者でバラの数が少ないうちは、物理的な除去だけで間に合うケースが多いです。
それでもたくさん発生してしまった場合は薬剤で対応!
日々観察し、いつもと違うな?ということがあればその都度調べてみる。
そうすることで、いつの間にかガーデニングレベルは少しづつ上がっていくはずです!
ハードルその3:バラは専用の資材が必要で、お金がかかる
バラは花界の女王…
お金がないと育てられないイメージ…
ホームセンターや園芸店にいくと、バラ専用の土、バラ専用の肥料、バラ専用の堆肥、バラ専用の活力剤…などなど、バラ専用の資材ってたくさん置いていますよね。
やっぱりバラって植物の中でも特別扱いしてあげないといけないんだな…と思ったそこのあなた!
それ、間違ってます!!
植物の求める基本的なことって、実は全てそんなに変わりません。
植物とは…
水と光で光合成をする生き物。
肥料分として「N(チッソ)・P(リン)・K(カリ)」を主に根から吸収する。
品種によって特性の差はあれど、基本的な植物の育て方は共通。
それでも巷に「〇〇専用の●●」が溢れているのは、ほとんどが販売業者の販売戦略であるからです。
専用であれば間違い無いだろう、普通のものよりはいいだろう、という心理が働いて、売れるからです。
これを否定するつもりはありません。私もバラの土に関しては専用培養土を使っています。
私が使っているのはバラの家の培養土。
昔から売っている定番のバラ専用土で、インターネットで注文すると玄関まで届けてくれるのが気に入って使っています。
しかし、バラは丈夫な植物ですので普通の草花用培養土でも、野菜用の培養土でも育ちます。
バラも草花も野菜も、みんな同じ植物ですからね。
もし今あなたの手元にあるのが草花用の培養土でしたら、それを使って気軽にバラ栽培を始められても何も問題ありません。
バラを特別扱いしたい人だけ、特別扱いしたらいいんです。
確かに、バラは土や肥料によって花数、花の大きさなどに差が出てきます。
専用の資材は、できるだけその品種に理想的な製品となるよう微妙な差で成分を変えてあります。
バラ愛好家の方々はその差にとても敏感で、いろいろな資材をこだわって使っておられます。
バラを初めて育てる方にはそんな微々たる差で迷って二の足を踏むよりも、まずは育ててみてバラがどんな植物なのかを知ってほしいです。
まずは好きなバラを育ててみる!資材にこだわるのはそれからでも遅くない!
育ててみて初めて、「もっとたくさん咲いてほしいな」「今の肥料でもこれくらい咲けば十分だな」などわかってくるかと思います。
時間をかけて自分のお気に入りの資材を見つける楽しみも、ガーデニングの醍醐味です。
まとめ
・バラの病気は品種による。
・バラの虫はバラの数が少ないうちはその都度の対処で良い。
・バラは専用資材でなくても育つ。
いかがだったでしょうか。
バラはみなさんが思っている以上に丈夫で育てやすい植物です。
この記事を読むことで、少しでもバラ栽培に前向きになっていただけていると嬉しいです。
これからも一緒に楽しいガーデニングライフを送っていきましょう!
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