こんにちは。ズボラベランダガーデナーのえりかです。
お庭がないけど植物を育ててみたいという方、意外といらっしゃるんじゃないでしょうか。
本格的にガーデニングをしている人のYouTubeやInstagramなんかをみていると、大抵の人がお庭でガーデニングをしていますよね。
しかし、コツをつかめばガーデニングはベランダでもできます。
ガーデニングに少しでも興味がある方がベランダで気軽に始められるように、今回はベランダガーデニングのメリット・デメリットを紹介していこうと思います。
こんな人は読んでみてね
- ベランダで植物を育てるといつも失敗してしまう
- ベランダでガーデニングをやってみたいけど不安がある
- ベランダガーデニングで気をつけるべきポイントが知りたい
ベランダガーデニングのメリット4選
植物が傷まない
植物によっては、雨が当たることを好まない植物があります。
例えばバラの花は雨に当たるとうまく花びらが開かずに蕾のまま終わってしまうことがあります。
家庭菜園で人気のトマト・プチトマトは雨に当たると実が割れてしまいやすくなります。
また、同じく人気のイチゴは雨に当たると腐ったり病気になったりする可能性があります。
農家さんでは野外でわざわざ雨よけをしたりビニールハウスを立てて管理することもありますね。
それだけ、雨に弱い植物は意外と多いのです。
もちろん一日雨が降っただけで植物が傷むということはありませんが、何日も続く長雨では植物が調子を崩しやすくなるのは事実です。
その点ベランダ栽培なら雨が直接当たらないのでこのようなリスクとは無縁です。
虫が少ない
何階のベランダかにもよりますが、庭や畑に比べてベランダは圧倒的に虫が少ないです。
大地から離れているので当然かもしれませんね。
私は今まで、アパートの2階と3階でガーデニングをしてきましたが、どちらもそれほど虫はつきませんでした。
虫の種類も限られていて、我が家でよく来るのはアブラムシとハダニ。あとは芋虫系がたまーにといった感じ。
ムカデとかダンゴムシとかバッタとかはほとんどいません。
基本的に空を飛ぶ虫がきますが、それでも庭に比べたら少ないと思います。
また、虫ではないですがへびやモグラといった害獣もベランダなら心配する必要がありません。
ベランダでは、虫が苦手な人でも比較的安心してガーデニングができるといってもいいでしょう。
水やり管理がしやすい
「雨が当たらない」の項目と重なる部分でもありますが、ベランダの鉢栽培では水やり管理が全て育てる人に依存しています。
これはめんどくさいと思われるかもしれませんがメリットでもあるのです。
なぜなら、日本は高温多湿の気候であり、土の乾きが悪ければすぐに根腐れしてしまうからです。
庭だとなかなか地面が乾かずに大切な植物を腐らせてしまった…ということになりやすいです。
特に海外の植物は乾燥を好むものも多く、雨に当てないように鉢で管理しなければ難しい品種は多いですね。
例えば、多肉植物、ラベンダーなどのハーブ、オーストラリアの植物など。
逆に水が好きな植物にはたくさん水やりをすることもできます。
要は、それぞれの鉢に水の調整がしやすいのです。
ベランダにはベランダに向く植物がありますので、育てる品種を選べば、むしろ庭よりも育ってくれる可能性もあります。
植物の移動ができる
これはベランダだけに限らず鉢植えのメリットになりますが
鉢やプランターに植えた植物は、移動することができます。
例えば、夏は日差しが強いのであまり日が当たらないところに置き、冬はより日が当たるところに置いたり。
気分転換のために位置がえをしたり。
また、鉢のデザインをかわいいものやかっこいいものに変えて楽しむというやり方もあります。
植物が成長する春に、日光を追いかけて植物の位置を動かしていくことで、成長を促進するというマメな方も中にはいるようです。
ベランダのデメリット4選
日当たりが悪い
ベランダは建物の横についているものですから、日光が入ってくる範囲が半分になってしまいます。
ほとんどの物件が北向きになっていることは少ないと思いますが、それでも全く遮るものがない土地に比べると日当たりが悪くなってしまいます。
それに、ベランダでは手すりが壁と同じようなコンクリートでできている物件も多いですよね。
柵の隙間から日がはいる設計ならまだいいですが、このような塀になっているタイプだと内側が暗闇になってしまいます。
この壁のすぐ下に植物を置いていると高確率で弱って枯れてしまいます。
このような場合の対策は二つあります。
1日陰に強い植物を植える
植物の中には耐陰性のある植物というのがあります。日陰でも元気に成長できる植物たちですね。
日本は本来高温多湿の気候。ジメジメして薄暗い森などが多いため、日本に昔からあるような植物は意外と日陰に強いものが多いです。
例えばアジサイ、ミョウガ、ツワブキなどはとても日陰に強いです。
また、日陰に強い有名な花ではインパチェンス、アジュガ、クリスマスローズも人気。
日当たりが悪くて悩んでいる人は、ぜひ日陰につよい植物を選んでみてください。
2プランターハンガーを使う
もう一つベランダの日陰対策で有効なのが「プランターハンガー」を使うことです。
プランターハンガーって何?
という方も多いと思いますが、ベランダの手すりにひっかけて鉢やプランターを浮かせるための道具です。
イメージとしては、こんな感じ。
これはベランダの手すりの形状によって使える人と使えない人がいるとは思いますが、日当たり関して劇的な改善効果があります。
私も使っていますが、かなりおすすめです。
物理的に高さを上げることで日に当てるという画期的な商品です。
使用できるタイプのベランダの人はぜひ使ってみることをお勧めします。
風が強い
これはマンションなどの比較的高層な階で悩む人が多い印象です。
ビルの間は突風が吹きやすいので、台風でなくても急に風が強くなって鉢が倒れたり、植物が折れたりすることがあります。
私の住むアパートは2階でそれほど風は強くないですが、それでも時々背が高い植物はボキッと折れていることがあります。
対策としては以下があります。
- 支柱をする
- 風避けネットをする
- 風が強そうな日は鉢を床に下ろす
といったことが挙げられます。
強風が前もって予想できれば良いですが、予想できないことも多いので、できれば風対策のグッズを使って対処する方が安全でしょう。
乾燥する
ベランダは、地面よりも明らかに乾燥します。
なぜなら、地面は雨を吸収するので大気に水分が蒸発することで湿度が上がりますが、ベランダはそうはいかないからです。
ベランダでは一生懸命水やりをしていてもどうしても乾燥してしまうことがあります。
以前私は、ベランダでしいたけの原木栽培をしたことがあるのですが、乾燥しすぎていつまで経ってもしいたけが生えてきませんでした…
特に、乾燥の何が厄介かというと、ハダニが発生しやすいことです。
私はベランダでハダニが出なかった年がありません。
ハダニとは
植物につくダニの仲間。赤っぽい色をしており、植物の汁を吸う害虫。
ダニと言っても自宅の布製品につくダニとは別種で人に害はない。
大量に発生すると葉がかすれたように白くなり弱ってしまう。
高温と乾燥が好きで夏に発生しやすい。
少しくらい発生しても植物がすぐに枯れることはないですが、放っておくといつの間にか大繁殖してしまうのが困ったところ。
乾燥が好きなので庭よりもベランダで増えることが多いです。
乾燥の対策
- 葉水をこまめにする
- 乾燥に強い植物を選ぶ
- ハダニが出たら早めに対策
葉水をこまめにする
乾燥には葉水が効果的です。
植物は水を根からだけでなく葉からも吸収することができます。
葉水をすることで植物に潤いを与えて乾燥から守ることができます。
これはベランダだけでなく屋内の観葉植物でもおすすめの方法です。
乾燥に強い植物を選ぶ
乾燥に強い植物を選ぶと、途端にベランダガーデニングは簡単になります。
ちょっと水やりを忘れてしまっても耐えてくれるので、ズボラな人にもピッタリ。
私が今まで育てた中で乾燥にとても強かったのは、ローズマリー、ローダンセマム、バラ、ラベンダーです。
これらはベランダ栽培で本当におすすめ!
木質化する多年草や樹木系は特に耐久力があって丈夫です。
ハダニが出たら早めに対策
頑張って葉水をしていてもやっぱり発生してしまうのがハダニ。
でも集合住宅なのに近所迷惑になるような農薬は使いたくない…
そんな時にとてもおすすめなのが、自然成分でできた薬剤です。
農薬にはさまざまな種類があり、何も有害な化学成分の入ったものばかりではありません。
デンプンや油の成分で虫の呼吸を塞ぎ窒息させる薬がおすすめです。
粘着くん、アーリーセーフ、ハッパ乳剤などが代表的。
私が使っているのはハッパ乳剤です。バラ用と書いてありますが普通に他の植物にも使えます。
これなら虫が耐性を持つこともないですし、スプレーするので葉水の効果も期待できます。
台風対策が必要
台風対策が必要なのはベランダに限ったことではありませんが、ベランダは鉢栽培なので、庭とはまた違った対策が必要です。
万が一ベランダから下の道路に鉢が落ちでもしたら…笑えません
おうちの植物を守るためにも、歩行者の安全を守るためにも、しっかりと対策しましょう!
小さい鉢・大事な鉢は室内に取り込む
移動させるのが手間ではありますが、室内に取り込むのが一番確実です。
小さい鉢やポットは確実に風で転がって土が散乱するので室内がいいです。
また、絶対にダメにしたくないお気に入りの植物や高価な植物なども室内で保護しましょう。
大きな鉢は壁に寄せる
鉢がたくさんある場合や大きなプランターがある場合、全てを室内に取り込むのは困難ですよね。
そんな時は鉢(プランター)を壁に寄せて避難させましょう。
これだけでもかなり風を防げますし、もしあおられても壁があるのでひっくり返る確率が下がります。
背が高いものは横倒しにしておく
みるからに倒れそうな背の高い鉢植えは、あらかじめ横倒しにしておくのも一つの方法です。
風で勢いよく倒れると土が飛び散ったり枝が折れたりしてしまいますが、最初から横倒しになっていればその心配もありません。
私はこの方法を初めて知った時、なるほど〜!と思いました。
結論:ポイントを押さえればベランダでもガーデニングはできる!
ベランダは庭や畑と比べてちょっとクセのある環境です。
しかし、コツを掴めば誰でもガーデニングをすることができます。
簡単に育てたいなら日陰に強くて乾燥にも強い植物がおすすめ。
ベランダしかない人も諦めないで!一緒にベランダガーデニング楽しんでいきましょう!
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